平成23年度第二回"集い"報告 講 演 「近江の都市型祭礼?祭の由緒と変容?」
(2011-08-01 00:03:13) by shibayama


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1.開催日時  平成23年7月10日(日) 13:30?15:30
2.開催場所  大津祭曳山展示館3階 多目的ホール
3.会員総数  62名(7月10日現在)
4.出  席  会 員 30名

        連 盟 白井理事長 田村 粂田副理長
        中野 吉田 伴理事 連盟事務局 柴山

5.講 演 「近江の都市型祭礼?祭の由緒と変容?」

        講 師 米 田 実 氏
        甲賀市教育委員会歴史文化財課市史編さん室
        日本民俗学会会員


<講演要旨>

 近江の祭礼行事は、豊かな自然や生業に纏わる「自然神」の祭、仏教文化の浸透を背景に民俗化した神事や仏事、都の流行を取り入れた風流の祭礼、中世的な村落運営の祭礼など近江の祭礼の多様さ、また古い形式を残す一方、新しさを融合させるなどに特色と魅力がある。
 その中で都市型祭礼といわれる大津・大溝・水口・左義長・日野・米原・長浜の祭礼は町(町人)の財力や文化力の背景、領主との関係が成立に関わる。各祭礼の練り物から曳山になって行く歴史的変容、人形からくりの大津、ダシを見せる飾り山の水口・日野、子供歌舞伎の芸屋台の長浜・米原と各山の見せ所(趣向や芸能の在り方)の違いが曳山の形式、構造に表れ分類できる。
 曳山囃子は重い曳山を動かすためにある。近江の曳山囃子は、大津の祇園囃子系、水口・日野の江戸囃子系、長浜・米原のシャギリ系に分けられ、曳山の構造形式と同様の分布が見られる。曳山祭の所有と運営、祭りの担い手の在り様、曳山の組み立てや曳手など町外から労働力を得ることの変遷と各祭礼に相違がある。また今日では、町の経済力の弱体化、少子高齢化による担い手不足が課題である。

以上、近江の祭の中で大津祭の特異な点と同質性を解りやすくお話しされた。
当日欠席の方で、レジュメを希望される方は申し出て下さい。

7.そ の 他 ・本年度大津祭の支援体制について ― 大隅会長より

連盟の動向報告
支援希望の未表明会員へ報告の呼びかけ

文責 "集い"運営係・イトウ

Tags: 米田 実, 長柄衆


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