<理事長あいさつ>

理事長 元田 栄三

 『大津祭』は、慶長年間に鍛治屋町の塩売り治兵衛が狸の面をかぶり踊ったことが発端とされています。その後、大津の町に蓄えられた経済力を背景に、100年以上の歳月を経て、現在のより華やいだ曳山へと変化を遂げ、「町人文化の華」と言われるまでになりました。
 『大津祭』は、「天下泰平」を祈り、「まちの活性化」を願って始められた先人たちの思いが400年もの長きに亘り、今も変わらず受け継がれています。 そもそも、『大津祭』の祭礼行事の遂行は、各曳山町からなる現在の「大津祭曳山責任者会」がすべてを執り行っていましたが、さまざまな環境の変化により、『大津祭』が将来に亘り 継続できるよう、平成16年12月に現在の「特定非営利活動法人大津祭曳山連盟」を発足しました。現在では、『大津祭』を遂行するための関連する諸事業を行い、今日の『大津祭』を支える大きな役割を担っております。
 ご存じのことと思いますが、平成28年3月には国の「重要無形民俗文化財」に指定され、『大津祭』が次世代へと受け継がれていく確固とした礎ができました。 加えて、全国から、また、世界各国からのお客様が、『大津祭』を通じて、大津の文化に触れていただく機会が多くなり、今後来訪客がますます増加することと思います。 微力ではございますが、本事業を推進することによって、まちなかが元気になるよう願っております。
 何よりも、『大津祭』によって多くの人々が集い、人と人をつなぎ、大きなエネルギーを醸し出していることは言うまでもありません。今後とも NP0法人大津祭曳山連盟にご支援・ご協力をお願い申し上げます。

    2017年6月吉日