大津祭支えるボランティア 今年も増えて570人

産経新聞 2010年10月11日(月)7時57分配信

 「ボランティアなしでは大津祭は成り立たない」。大津市の天孫神社周辺で10日に開かれた江戸時代から続く伝統行事「大津祭」の本祭。NPO法人大津曳 山(ひきやま)連盟の白井勝好理事長は、祭りを支えるボランティアスタッフへの感謝を語る。白井理事長は「もっと開かれた大津祭を目指したい」と意気込ん でいる。

 同連盟によると、今年の大津祭にはボランティアスタッフとして、市内を中心とする大学生や企業の従業員など計約570人が参加。人数も年々増加してお り、曳山の引き手や観光客の案内係、グッズの売り子などとして祭りを支えている。また、曳山に乗って囃子(はやし)を演奏するメンバーの一部も、地域の小 学生らから募集しているという。

 この日、曳山の引き手として参加した滋賀短大2年、末富弥生さん(19)は「伝統行事を継承していくには若い力が必要だと思うので、参加できてうれし い」。別の曳山を引いたNTT西日本滋賀支店の渋谷亮支店長(53)は「身近に大きな祭りがあってありがたい。みんなの力で支えたい」と笑顔で話す。

 近年は県外からも「ぜひ参加したい」という要望があるといい、白井理事長は「要望が増えてうれしい悲鳴。広がりを大きくして大津祭を発展させたい」と期 待。神戸市から訪れた無職、本村幸子さん(80)は「大津祭はからくり人形や囃子の音色が情緒豊か。ぜひ広めてほしい」と話していた。

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